外傷による影響

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2021/11/01

ホワイト歯列矯正クリニック 院長の志賀です。

転んだ時のことを想像してみてください。
子どもは大人に比べて、手や足にケガをするだけでなく、顔、口、歯を強くぶつけることが多いです。

特に乳幼児期の子供の場合、歯をぶつけることが多いと感じている方も多くいらっしゃると思います。

今回はこどもの歯(乳歯)をぶつけたらどんな影響が出るのかについて、お話ししていきましょう。

乳幼児は歯の外傷が多いのはなぜでしょうか?

その答えは体の構造にあります。

①上手に歩けない

②頭と体の比率が頭の割合が多い

人間の体の成長としてこれらは誰でもあります。
人が上手に歩けるようになる(熟達する)のは3歳頃です。
それまでは体のサイズと比較して大きい頭を支えながら歩きます。
そのため、転倒した際に重い頭から転びます。
頭から転んだ時に後ろ側に倒れると後頭部をぶつけ、前から倒れると、頭はもちろんのこと顔や歯をぶつけます。

つかまり立ちが出来るようになると、つかまっていた先の机や手すりに歯をぶつけることが増えます。

影響として考えられるのは、以下の3点。
(もちろん何の影響も出ない場合が多いです)

①歯の表面に白い斑点ができる・黄色くなる(形成不全)

②永久歯の根の形の異常(永久歯歯根の形態異常)

③永久歯が出てこない、もしくは違う位置から出てくる(永久歯の萌出遅延・位置異常)

永久歯が出てこない場合は、牽引、つまり歯をひっぱり出さねばなりません。
矯正治療が必要となるのです。

矯正治療の必要の有無については、平均的な永久歯が生える年齢を参考にしつつ、レントゲンで患者さま自身の永久歯の状態をみて判断します。

大人の前歯が生える平均年齢は7歳~8歳くらいです。もちろん個人差はありますがこれを基準とします。

それを超えて歯が出てきていないお子さんに対しては、レントゲンを撮影して状況を確認します。

決してそのままにはせずに、歯科医院を受診して状態を確認してもらってください。

保護者の方から
「歯はぶつけたけど血が出てなかったので様子をみていました」
というお話しを聞くことがよくあります。

小児歯科医としては、出血もなく緊急性が感じられないとしても、一度歯科医院を受診していただきたいです。

なぜなら、ケガをした直後がどんな状態であったのかが分からないと判断がつかないため、今後どのような対処をしていくべきなのかの対処方法の幅が広くなり過ぎてしまいます。

乳歯の根(歯根)のすぐ下に大人の歯(永久歯)がもう控えています。そのためぶつけた歯の状態、その時の年齢によって今後の永久歯への影響が違ってくる、対処方法が違ってくるのです。

外傷をした場合はまずはかかりつけの歯科医院を受診して状況を確認していただき、その後も定期的に経過をみてもらうことが大事です。

お子さんは外で思いっきり遊ばせてあげたいと思います。

その際はけがには十分気をつけてください。
そして万が一歯をぶつけた場合、問題なさそうだなと思っても、まず一度かかりつけの歯科医院を受診してください。

院長 志賀 正康
経歴 2011年3月 岩手医科大学歯学部卒業 歯科医師国家資格取得
2012年3月 岩手医科大学 臨床研修 修了
2012年4月~2020年3月 昭和大学小児成育歯科学講座
2020年 医療法人社団OMS 入職
2021年 医療法人社団OMS理事就任
2021年 日本小児歯科学会専門医取得
2021年 ホワイト歯列矯正クリニック院長就任
資格 歯科医師
所属歯科学会 日本矯正歯科学会
日本小児歯科学会

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