子どもの歯の虫歯と歯並び

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2021/11/01

院長の志賀です。
さて今回は、子どもの歯(乳歯)と歯並びについてお話します。
「乳歯が虫歯になることは歯並びに影響するの?」と疑問にもたれるかもしれませんが、

結論をいうと…影響します。

乳歯が出てきた時から虫歯との戦いがスタートします。
そもそも歯が無ければ虫歯になりません…

虫歯になりやすい場所:上の前歯の頬側

ただし、中には前歯の裏側が虫歯になる子もいます。
前歯の裏側が虫歯になるのは、この時期の食べ方に起因します。

手で食べ物を掴んでかじり取ってご飯を食べる

上の前歯はシャベル状であるためかじりとった食べ物が歯の裏にべっとり残っていることが多い

この時期は、菓子パンなどを食べることが多いと思います。
それが前歯の裏側にべったり残るとそこが虫歯になります。
裏側であることから、気がつきにくい場所でもあるため、重傷化するまで気がつかない場合も多いです。

対策として、前歯の裏を掻き出すようにして汚れを取り除くようにしてください。

 

虫歯になりやすい場所:上の前歯の歯の間・奥歯(咬む面)

基本的に子供の歯は隙間が空いていることが多いのですが、上の前歯と前歯の間は閉じていることがあります。
そうなると、歯の間に汚れが詰まることが多く虫歯になりやすいです。
歯の間の汚れを取り除くためにもフロスを使いましょう。

この時期になると歯ブラシを嫌がるお子さんが多く、「歯ブラシをしようとしても噛まれてしまって全然磨けない」という保護者の方も多いようです。
磨き方については今後お話ししていきます。

虫歯になりやすい場所:奥歯の歯の間

乳歯の後ろから6歳臼歯とよばれる大人の歯(永久歯)が生えてくるのですが、この頃から6歳臼歯が動き始めます。
その影響により今まであった歯と歯の隙間は閉じてきます。
歯の隙間が狭くなると食べかすが歯の間に詰まりやすくなり、虫歯になりやすくなります。

さらに、ソフトキャンディー・グミ・飴・チョコレートと甘いお菓子を沢山食べるようになります。
友達同士でお菓子を交換したりすることで重要なコミュニケーションの機会が増えるためです。
一概にすべてダメというのはコミュニティー形成していく上では障害となってしまうので、食べる量・種類に関して保護者がしっかり把握できるようにしておきましょう。

歯の間にできた虫歯は視覚的に認識することは、保護者さまのみならず一般の歯科医師でも困難です。
実は小児歯科医でも見落とすことがあります。

近年では口腔内スキャナーの発達により容易に見つけることが可能となりましたが、それでも見落とすことがあります。

とにかく定期的に歯科医院でしっかり精査してもらうようにしてください。

ただでさえ6歳臼歯が奥からグイグイ押しているのにさらに歯の間が虫歯になると、虫歯によって溶けてしまったスペースが埋まってしまいます。
そのことで永久歯に生え替わる際のスペースも少なくなってしまい、生え替わりに支障が出てきます。

スペースが少なくなると小臼歯(前から4番目と5番目の永久歯)と呼ばれる奥歯と前歯の間の歯並びがガタガタになります。
ここがガタガタになると噛み合わせが崩れていきます。
崩れてしまった噛み合わせを改善するには歯列矯正が必要となります。

もちろん、もともと顎の大きさが小さいことによって歯並びに影響がでてしまう方もいらっしゃいます。
でも虫歯は防ぐことができます。

定期的な歯科医院の受診と食生活習慣の見直しをして、虫歯のない健康な歯を保ちましょう。

院長 志賀 正康
経歴 2011年3月 岩手医科大学歯学部卒業 歯科医師国家資格取得
2012年3月 岩手医科大学 臨床研修 修了
2012年4月~2020年3月 昭和大学小児成育歯科学講座
2020年 医療法人社団OMS 入職
2021年 医療法人社団OMS理事就任
2021年 日本小児歯科学会専門医取得
2021年 ホワイト歯列矯正クリニック院長就任
資格 歯科医師
所属歯科学会 日本矯正歯科学会
日本小児歯科学会

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