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Blog Detail こどもの歯軋り(はぎしり)について
2021/11/20
原因と対処方法
ホワイト歯列矯正クリニック 院長の志賀です。
歯軋りには
①覚醒時ブラキシズム
②睡眠時ブラキシズム
この2種類がありますが、今回は睡眠時ブラキシズム(寝ている時の歯軋り)についてお話しいたします。
乳幼児期の歯軋りの原因は?
乳児期(0~2歳)
乳児の場合は、顎関節がまだ未熟であり、母乳を飲む際に下顎を前に出す動きをします。そのため生後5か月頃の上下の子どもの歯が出てきた時に下顎を前に出す癖が残っていると歯がぶつかって音が鳴ります。
増齢に伴い顎関節が成長してくると、下顎を前に出すことは少なくなって改善していきますのでご安心ください。
幼児期(3歳以降)
この時期からの歯軋りの場合は、以下のような環境にいると発生しやすいと言われています。
▷夜更かし
▷就寝時の母子分離不安が強い
▷メディア・ゲームの露出が高い環境
ただし、基本的に子どもの歯(乳歯)はおとなの歯(永久歯)と違ってしっかりか噛み合っていません。
乳歯は溝が浅く咬頭が低いことが特徴ですので、永久歯の噛み合わせよりスライドしやすく歯軋りをしやすい環境でもあると言えます。
このため、環境を改善したのに歯軋りが改善しない場合は、歯そのものの形状と顎関節の状態によって起こっている可能性があります。
幼児期にはどれくらいの子が歯軋りしているの?
正常な幼児で50%の子ども達に観察されています。
増齢とともに減少することが報告されています。
対応法
短期間に睡眠時に歯ぎしり対応用のマウスピースを装着する事で、歯のすり減り、歯の動揺、歯軋りの音の軽減・消失が期待できます。
装置は基本的に短期間の装着です。
短期間装着を中止しても比較的に良好な結果を得られると報告されています。
歯軋りでお困りの方はかかりつけの歯科医師や小児歯科専門医にご相談してみましょう。