フッ化物の応用について

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2021/11/21

ホワイト歯列矯正クリニック 院長の志賀です。
今回はフッ化物(以下、フッ素)の歯科的応用についてお話したいと思います。

①歯の表面(エナメル質)の耐酸性の向上

⇒フッ素は、歯の結晶を強化して歯を虫歯菌が出す酸から歯を溶けにくくします。

②歯の再石灰化の促進作用

⇒歯の表面の石灰化を促進して、初期虫歯を元に戻したりします。

③お口の中の細菌の活動抑制

⇒フッ素は、抗菌作用を持っているので虫歯菌の産生する酵素の働きを抑制する作用があると言われています。

必要な濃度:250ppmF以上と言われています。

 

※フッ素の取り込み:生えたての歯は取り込みが多いと報告されています。

①局所塗布法(歯に直接塗る方法)
・乳歯や生えたての大人の歯に高い効果が期待できます。
歯の平らな部分への虫歯抑制率は20~50%との報告があります。

②フッ化物配合歯磨剤(フッ素配合の歯磨き粉)
・6歳未満の小児への使用は500ppm程度の使用を推奨しています。
※日本では1500ppm以下と規定されています。
虫歯抑制率は30%と報告されています。

③フッ化物洗口法(フッ素のうがい薬)
・1日1回 250ppmFのフッ素で洗口します。
・4~5歳以上の吐き出しが出来る小児に使用します。
虫歯抑制率は30%と報告されています。

それぞれの子ども達に応じた方法を使うことで最大源の効果を発揮します。
しかし、フッ素の応用で注意しなければならないのは、歯の表面に汚れ(バイオフィルム)が付いていると効果が出ません。

そして、フッ素を取り込むことで歯の質を強くすることへの期待はできますが、フッ素を使っていれば虫歯にならない、歯の質が強ければ虫歯にならないというわけではありません。
食生活の乱れが虫歯の原因の一番なのです。

間食(お菓子)の量と種類に気を付けることが大切です。。

フッ素の利用については、かかりつけ歯科医師や小児歯科の先生にご相談ください。
1歳半歯科健診時や3歳時歯科健診時に相談することもできます。

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