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Blog Detail 口唇裂・口蓋裂
2022/03/27
院長の志賀です。
今回は、口唇裂・口蓋裂児についてお話しいたします。
私は、昭和大学小児歯科で10年間治療従事していました。
その間、多くの口唇裂・口蓋裂の患者様の口腔内管理してまいりました。
口唇裂・口蓋裂の患者様はその顎裂の複雑さから、口腔内を清潔に保つための管理がとても大変で、むし歯のリスクが高いと言われています。
しかし、小児歯科を受診する口唇裂・口蓋裂の患者様のむし歯の罹患率を調査したところ、健常児と同程度だったのです。
「口唇裂・口蓋裂児だからむし歯になるのは当たり前」とは考えないで下さい。
ちゃんとお口の中をケアすれば、むし歯を防ぐことができます。
口唇裂口蓋裂児は矯正治療を行います。
矯正治療は保険診療であるため装置が選べません。
基本的にはワイヤーを使用することになります。
そのため、歯ブラシの仕方や口腔管理は、より一層重要です。
綺麗な歯並びに改善しても、むし歯だらけでお口の中がボロボロになってしまったら、一体何のために矯正をしているのか分かりません。
ワイヤー矯正治療中の歯磨きや歯ブラシの選び方など、こちらの動画を参考になさってみてください。
また、適切な口腔管理は、顎裂の骨移植手術時にも大切です。
お口の中が汚れていれば、感染を引き起こす可能性が高くなるため骨移植に影響することがあります。
口の中が清潔に管理されていれば、外科処置時にも非常に予後が良くなると考えられます。
現在、口唇裂・口蓋裂のお子さんをお持ちの保護者の方は、今後歯並びやお口のケアについて心配の方は、口蓋裂認定師のいる施設を受診されることをお勧めいたします。
参考動画 矯正中の豆知識
(医療法人社団OMS こうざき歯列矯正クリニック)