詳細ページ Blog Detail
- ホーム
- 症例・お知らせ・コラム一覧
- ブログ
- こどもの歯磨き(幼児期編)
Blog Detail こどもの歯磨き(幼児期編)
2021/12/08
ホワイト矯正歯科小児歯科クリニック・たまプラーザ 院長の志賀です。
前回に続いて子供たちの歯ブラシの仕方についてお話ししていきましょう。
今回は幼児期(2歳半~4歳)の歯磨きについてです。
やり方と注意事項
仕上げ磨き
まず、仕上げ磨きの基本はどの年齢層でも共通の『寝かせ磨き』です。
こども達は、歯ブラシを嫌がります。
保護者の方の考え方も「押さえつけて磨く」というイメージになると心苦しいと思います。
「押さえつける」というイメージから「安全にそして効率良く磨いてあげる」というイメージに変換してみましょう。
考え方を変えてみるだけで、気が楽になるかもしれません。
上記内容は前回と同様です。
ただし、協力状態を得られるようであれば寝かせるだけでも良いです。
ポイント
歯ブラシをこする回数は、1ヶ所につき20回が基本です。
歯ブラシの毛先が当たる場所の汚れを落とすことができます。
「何を基本的な事を」と思うかもしれませんが、実はなかなか磨き難い場所があるのです。
それは、上の歯の奥歯の頬側と乳犬歯付近です。
磨きにくい理由は主に2つです。
①上の奥歯の頬側
みなさん、基本的に子どもの歯を磨く時に「口を大きく開けて」と言っていませんか?
たしかに奥歯の咬む面を磨く時には開けてくれないと磨けません。
でも、頬側を磨く時大きな口を開いてしまうと頬が邪魔をして磨きにくくなります。
そこで上の奥歯の頬側を磨く際には、口を大きく開かずに閉じ気味(軽く咬んだ状態)になってもらいます。
そうすることで頬の筋肉が柔らかくなり頬が膨らむので歯ブラシが奥の頬側に届きやすくなります。
頬を避けて磨くとなお良いです。
ぜひ試してみてください。
②乳犬歯の磨き残し
磨く順番を忘れてしまった場合に磨き残しがちな部位です。
忘れてしまわないように奥から順番に磨いていきましょう。
奥歯⇒犬歯⇒前歯
この順番を忘れなければ磨き残しなく綺麗に磨けます。
歯ブラシを咬まれてしまうのはどうすれば良いの?
対応策は2つ。
①咬んでしまったら無理に磨かない。
ずっと咬んでいるのは本人疲れるので咬んでいられないと思います。
咬んでいる間に頬側を磨くようにして、口を開けたタイミングで咬む面を磨くようにしてみましょう。
②反対側に使い終わった歯ブラシの柄にタオルをハンカチか小さめのタオルを巻いて咬ませる。
そうすることで口は閉じないので咬まれたりする心配は少なくなります。
専門的な道具もあります。
これを咬ませて磨いても良いかもしれません。
前歯や奥歯がこの時期にガタガタになっている子にはそろそろフロスを使うことをオススメします。
フロスは糸タイプと柄付きのタイプがあります。
糸タイプの使い方
柄付きタイプの使い方
フロスは歯の間の汚れをごっそり落とすのですが、歯の間は2面で形成されているので、1面ずつしっかり押し当てて1カ所2回通すことが重要です。
この年齢の時期は咬む面が虫歯になりやすいです。
磨き残しももちろんですが、様々なお菓子類を食べられるようにもなることが主な原因です。
例えば、飴・ソフトキャンディ・グミ・ジュースなどの消費量が増加すると思います。
虫歯の原因の多くは食生活習慣の乱れです。
何回もお伝えしますが、くれぐれも間食習慣は気をつけて下さい。
一度覚えたらそれが欲しくてたまらなくなります。
あの手この手で欲してきます。大泣きすることもあるでしょう。
なので、覚えさせないこと。これが一番です。
間食は補食の意味合いが強いです。
こども達は一度に食べられる量が少ないためエネルギー源として間食が重要になってきます。その種類と量はお気を付け下さい。
もちろん毎食後にしっかり歯磨きをしていただきたいのですが、お子さんの機嫌もあると思います。
毎食後の歯磨きが困難な場合は無理強いをせず、まずは感触のコントロールの徹底をしてみてください。