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Blog Detail 低位舌と歯並びについて
2023/06/19
低位舌(ていいぜつ)とは、舌の位置が正常よりも下に位置している状態を指します。通常、舌は上あごの正中線に対して正しく位置することで、正しい発話や咀嚼(そしゃく)などの口腔機能を適切に行うことができます。
低位舌の状態では、舌が下方に位置しているため、正常な発話や咀嚼が困難になることがあります。また、低位舌は歯並びにも影響を与えることがあります。
低位舌が続く場合、以下のような歯並びの問題が発生することがあります:
開咬(かいこう):上下の歯が正常なかみ合わせをせず、前歯が飛び出す状態です。
上顎前突症(じょうがくぜんとっしょう):上あごが前に突き出し、下あごとのかみ合わせが正常でない状態です。
下顎後退(かがくこうたい):下あごが後ろに引っ込んでいる状態で、上下の歯が正しく咬み合っていないことがあります。
これらの問題は、低位舌が持続することで歯列の発育に影響を与えることが原因です。また、低位舌によって口腔内の筋肉や舌の発達が妨げられ、正しい歯並びが形成されにくくなる場合があります。
低位舌や歯並びの問題を改善するためは以下の方法と取ることがあります。
- 口腔の筋肉を強化するための適切なトレーニングを行い、口腔周囲筋の正しい使い方について訓練を行います。
- 上記の訓練が行った後に小帯の付着異常について切除などを行い、付着した異常を除去いたします。
ただし、除去したからおしまいにはなりません。その後の訓練を継続して行い、ただしい舌の使い方を行う事で正常な使い方に戻していきます。
切除に関しましては、5歳以上で行うことが多いです。
理由としては、協力状態および筋肉の訓練を行うため指示行動が出来る年齢での対応が必要になるためです。
訓練をせずに切除を行った場合、舌の可動域が増加するだけで問題を改善することが出来ないためです。
また、施術中の協力状態も大きな要因となります。
そのため低年齢時の切除に関しては、注意が必要となります。
具体的な治療方法やアプローチは個人の状況によって異なるため、歯科医師や矯正歯科専門医に相談することをおすすめします。
詳細な検査を行い、最適な治療計画を提案する必要があるので一度ご相談して頂けると幸いです。