ホワイト歯列矯正クリニック・たまプラーザ|コラム〈一覧〉

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外傷と歯並びの関係性について

外傷と歯並びの関係性について

コラム〈一覧〉 2021/12/25

ホワイト歯列矯正クリニック 院長の志賀です。
今回は、外傷と歯並びの関係性についてお話させて頂きます。

歯をぶつけるのは低年齢児だと思われているかもしれませんが、小学生でもぶつけます。運動したり遊んだり、転倒する可能性がたくさんあります。
頭から転倒した際に最初に打ってしまうのが歯です。

上の前歯が出ている場合は、上の前歯を打ってしまう傾向にあります。
もちろん、矯正中に外傷した場合は器具で口の中を切ってしまうこともあります。
現在では、ワイヤーによる矯正治療だけでなくマウスピースでの矯正治療も盛んに行われています。
マウスピースを装着している場合は転倒して歯を打ってしまった時に歯を保護する役割もありますので比較的安全に矯正治療を行うことができると考えられます。

外傷については、もう一つお話があります。
子供達の運動機能に関して、寒くなると体が硬くなり思うように動かなくなったりします。
そのため、冬場は外傷が多くなる季節でもありますのでご注意ください。
スポーツなどをされる場合は、しっかり体をストレッチして体を温めてからにしましょう。

小児歯科医のアプローチ

小児歯科医のアプローチ

コラム〈一覧〉 2021/10/02

ホワイト歯列矯正クリニック 院長の志賀です。

「歯医者さん嫌だー!」
と言っているお子さんを歯科医院に連れて行くのは大変ですよね。
私が大学に勤めている時、保護者の方から何度か「来院するのがとても大変」というエピソードを聞きました。

大人でも敬遠する歯科医院は、子どもにはもっと怖くて嫌なところに違いありません。
保護者の方も歯科医院に行くのが嫌だったという思い出があるのではないでしょうか。

さて、そこで小児歯科医が子ども達へどのようにアプローチしているのかについてお話しいたします。

 


 

子ども達の精神的発育

Q:精神的発育と恐怖心は関連があるの?
A:あります。

小児歯科医は子どもの情動の分化に沿ってアプローチしていきます。

 


 

0~2歳頃

感情的発育
6か月:恐れ・嫌悪・怒りの感情
1歳:得意・愛情の感情
2歳:喜びの感情

言語的発育(言語発達が早い子もいます)
1歳:1語文
2歳:2語文

これらから考えられるのは、
『0~2歳の子にお話をして言い聞かせることは困難である』ということです。
恐れ・嫌悪は、必ず起きますので短時間で保護者に顔が見える状態で対応することが重要となってきます。

2~3歳児の恐れの対象=直接的な刺激
・突然の物音
・大きな騒音
・まぶしい光
・見慣れない物
・見慣れない場所

これ全部、歯科医院に当てはまるのでは!?
そうです。子ども達が歯科医院に恐怖を感じるのは、恐れの対象である要因がすべて歯科医院に当てはまるためなのです。

それでは一体どのように対応するのでしょうか。
処置をする場合は、とにかく『スピード命』です。
そして歯科医師と歯科衛生士の励ましの言葉です。
小児歯科の歯科医師は常に声かけを意識しています。
「頑張っているね、えらいね」
たくさん話しかけながら治療をしています。
とはいえ、恐いものに変わりはありません。

保護者の方に「診療が終わったら、頑張ったお子さんを沢山褒めてあげるように」とお願いしています。
ただし、おもちゃやお菓子をご褒美として与えないでください。
おもちゃは際限がなくなりますし、お菓子はむし歯になります。

先ほどお伝えしたように、1歳では得意・愛情の感情、2歳では喜びの感情が精神的に発育する時期です。
だから一番褒めるのが効果的なのです。

 


 

3~4歳頃

言語の発達が著しい時期です
術者に指示も聞くことが出来ます。
ただし、時間は短時間です。そのため励ましながらスピーディーに治療を進めていきます。

本人達にコミュニケーションをとりつつ「何をするのか、どんな物なのか」を体験してもらってから治療を行っていきます。
まずは、恐怖心を取り除くことから行うのです。
それでも、恐怖心が強くて処置が困難なこともあります。

 


 

5歳頃

想像力が増加する時期ですので、何をされるか分からないとさらに恐怖心が倍増します。
簡単にいうと
・お化け
・泥棒
・死
・病気
などが恐れの対象になります。

歯科治療は口の中の処置です。
そのため、自分では何をされているのかが見えないのです。
だから想像をします。

何をされるかわからない
⇒恐怖
⇒パニック
⇒治療困難
⇒病気になると思う
⇒パニック

こうなってしまうと治療どころではありません。

そうならないために本人に「何をするのか」「どんな物を使用するのか」を体験してもらいます。
治療時は鏡を持ってもらい実際に行われていることを直接見せてあげます。
それでも恐怖心が強い子は、モデリング法を用います。
モデリング法とは、上手に出来ている子の治療風景や処置の流れを実際に見てもらう方法です。

 


 

これらの対処方法行っても難しい場合もあります。
精神発達や個性によっても処置が困難なこともあります。
抑制治療・全身麻酔下での処置なども検討することがあります。

様々なアプローチ方法があり、対処方法は歯科医院や歯科医師によっても異なります。
何よりも大事なのは、患児の精神状態にあったアプローチの仕方が一番大事であるということです。

小児歯科専門医

小児歯科専門医

コラム〈一覧〉 2021/09/24

ホワイト歯列矯正クリニック 院長の志賀です。

 

今回は、小児歯科の専門医についてご説明いたします。

『“子ども”は“小さい大人”ではない』
これはフランスの哲学者ルソーが残した教育思想の言葉です。
医療の世界でも同様の事が言えます。

小児科と小児歯科は新生児から中学校3年生までのお子さんをケアする診療科です。
「診療科として存在しているという事は、何か特殊なことがあるの?」と疑問をもたれるかもしれません。

子どもと大人ではそもそもお口の中がまったく異なります。
子どもには子どもの歯(乳歯)があり、生え替わりがあり、顎の成長があります。
噛み合わせもまったく違います。
そのため、子どもの歯や全身に対しての基本的な手技や知識を大学や専門医療機関で技術と知識を習得した歯科医師が必要です。
その専門的な教育を受けた歯科医師が「小児歯科専門医」なのです。

小児歯科は子どもの口に関する事は全て出来る必要があります。
修得するには、大学病院の小児歯科や小児歯科学会認定施設で最低5年間の臨床経験を積まなければなりません。

私も様々な事柄について大学で勉強してきました。
お子さんだけでなく親御さんの気持ちも考えなければならず、新人時代にはとても苦労しました。
対応法については今もまだ勉強している最中です。

お子さんにとって何が一番良い方法なのかは、正解がありません。

私が新人の時に指導してくださった先生には「ベストではなくベターを選びなさい」と言われました。
「ベターって何?」と悩みましたが、最近になって「子どもに対して理想や完璧を追い求め過ぎることで、子どもに無理を強いてはいけないよ」という意味なのかなと考えるようになりました。

私が所属していた昭和大学小児歯科の教授からは、「治療は「いいかげんにやりなさい」⇒「良い加減にやりなさい』」言われてきました。
この「良い加減」が子どもの歯科治療には非常に難しいのだと常々感じています。
少子化に伴い保護者の考え方も多用化しており、小児歯科医もそれに対応していく必要があります。
歯科医師の治療に対する思い、そこにお子さんや親御さんの気持ちを含めて考えます。
このバランス感覚はとても難しい。
大人の歯(永久歯)に悪影響を及ぼさず、健康に過ごせるという結果を出すためにはとても重要です。

小児歯科の専門医を修得した時に教授から「専門医を修得したからと言って技量が上がる訳ではない。責任が生まれる」と言われました。
たしかに、専門医を修得しただけで技量が向上する訳でも知識が増加する訳でもありません。
歯科の分野で専門医を厚生労働省が認可しているのは口腔外科・小児歯科・歯周病科・歯科麻酔科・歯科放射線科の5つです。
小児歯科専門医になるということは責任が生まれるため、このようにブログを書くのも嘘や欺瞞情報を提供することは出来ません。
そのために常に「間違ったことを言っていないか?最新の知識なのか?」について精査し学び続けています。

全国で小児歯科専門医は1200名。
常に子ども達の口の中の健康を維持するための誇りを持って仕事に当たっています。

お子さんの口の中に関する疑問が生まれたら、かかりつけ医かお近くにいる小児歯科専門医の先生を受診しましょう。

なお、当院は、10月4日(月)より、小児歯科医療を行う予定です。
何かありましたらご相談ください。

癖と歯並び

癖と歯並び

コラム〈一覧〉 2021/09/17

ホワイト歯列矯正クリニック 院長の志賀です。
今回は口周りの癖が歯並びに影響を及ぼすことについてお話ししていきます。
歯並びに影響を与える癖とは一体どのようなものなのでしょうか。

 


 

吸指癖(きゅうしへき)
指を吸う癖=指しゃぶりのことです。

▼歯並びへの影響▼
お口に指を長い年月入れるのが癖となって残ってしまうと、下の写真のように骨格的に口が開いた状態になってしまいます。

▼いつ頃まで指しゃぶりを辞めさせれば良い?▼
乳幼児期の子は指しゃぶりをします。
しかし、それが3才以降まで続いていると骨格的に異常をきたし、上の写真のような歯並びになる場合があります。
歯並びの改善には、指しゃぶりの癖をなくすことと歯科矯正治療が必要です。
2~3才頃までに指しゃぶりを止めることができれば骨格に影響を及ぼすことはありません。

▼対応策▼
吸指癖について指摘されることはあっても、どのようにして止めれば良いのかを伝えることは困難です。
実際、私自身も経験として癖を指摘することはありますが、それについて明確な対応方法を指導していません。
明確な対応法がないからです。
ただし、以下のことが報告されています。

保護者が指しゃぶりについて抑制(止めさせよう)しても効果が薄い。
そこで、指への意識から別の方向に意識に切り替えさせることで指しゃぶりの時間を減らす。
例:おもちゃ、テレビや動画視聴、体を使ったスキンシップなどなど

とにかく指から意識を遠去けます。
物理的・精神的に止めさせようとするのは困難で、保護者の方が精神的に疲れてしまいます。
お子さんが指しゃぶりを始めたら「遊んで欲しい合図かな」と思って対応していただくと良いと思います。
積み木など、手を使った遊びを一緒にするのがオススメです。

▼おしゃぶり▼
おしゃぶりを1週間与えなかった場合、8割方の子ども達はその環境に適応して自然と止めます。
途中で与えてしまうとすぐに戻ってしまうので、保護者の方の鋼のメンタルが重要です。

 


 

②咬唇癖(こうしんへき)
唇を咬む癖=漢字の通り、唇を噛んでしまう癖のことです。

▼歯並びへの影響▼
唇を噛む癖が長期間続いていると、下の写真のように前歯が前方に傾いて出て歯並びに影響を及ぼします。
唇を噛む癖は、低年齢時に起こることが少なく、お話が出来る年齢(4才~5才くらいで)で始まります。

▼対応策▼
指摘をして自覚させることから始めてください。
癖を叱るのではなく意識させることが重要となります。

 


 

咬爪癖(こうそうへき)
爪を咬む癖=こちらも漢字が表す通り爪を噛む癖のことです。

▼歯並びへの影響▼
前歯が出っ歯になったり(開咬)、ガタガタになったり(叢生)歯の軸がズレたり位置がズレたりします。
爪を咬む癖は3歳頃から始まることがあります。
原因として言われているのは、精神的緊張です。