症例・お知らせ・コラム一覧 blog
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ブログ 2023/08/04
一般的な対応策の一部ですが、個々のケースによって異なるため、具体的な診断と治療計画は歯科医師に相談することをおすすめします。
子どもの歯の外傷に関しては、1歳~2歳頃に頻発します。
理由としては、身体的能力が高まりますが、頭が体に比較して大きいため転倒しやすい事と発育過程で歩行が熟達していないため転倒しやすくなっています。
上の前歯の生え変わりは、7歳頃であるため外傷して5年という経過がたつため、保護者もまさか外傷で大人の歯が出てこないという想像がつきにくいと思います。
しかし、現状として乳児期に前歯を外傷した場合に大人の歯への影響が生じる可能性はあります。
そのため、定期的な歯科受診と歯科医師の診察が必要となります。
上の大人の前歯が動き始めるのは4歳頃ですので、レントゲンは4歳頃に撮影して生え方について計画的にレントゲンを撮影する必要があります。
外傷歯への対応としては以下が多くあります。
歯科検診と診断: 歯科医師が詳細な検査と診断を行います。レントゲン撮影やCTスキャンを使用して、歯の状態や萌出の進行度を確認します。
ウォッチフルウェイティング: 萌出が遅れているが、将来的に自然に回復する可能性がある場合、定期的な経過観察が行われます。定期的な検診で歯の成長をモニタリングし、適切な時期に治療を開始するかを判断します。
歯の保護: 外傷によって歯が損傷している場合、その歯を保護することが重要です。適切な方法で歯を固定するか、保護することで、回復の可能性を高めることができます。
歯の移動矯正: 歯の位置を調整するための矯正治療が必要な場合があります。外傷によって歯が正しい位置に萌出できない場合、矯正装置を用いて歯を適切な位置に移動させることで、咬合や審美性を改善することができます。
外科手術: 歯の萌出が重度に遅れている場合や、他の歯に影響を及ぼしている場合には、外科的な手術が必要となることがあります。手術的なアプローチで歯を適切な位置に導くことが考えられます。
上記となっておりますので、歯の外傷をした場合はその時だけでなく後継永久歯がしっかり萌出するまではしっかりと経過観察をする必要があります。
そのため、歯の外傷をした場合、その後に定期的な歯科医院の継続的な経過をして頂けると良いと思います。
また、外傷についてわからない事がありましたらかかりつけの歯科医院へ受診されて小児歯科医にご質問ください。
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お知らせ 2023/08/04
毎月第一・第三土曜日は昭和大学 小児歯科より女医の大田 千央先生にお越し頂いております。
院長の土曜日の診察は第二・第四・第五土曜日となります。
よろしくお願いいたします。
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ブログ 2023/06/19
低位舌(ていいぜつ)とは、舌の位置が正常よりも下に位置している状態を指します。通常、舌は上あごの正中線に対して正しく位置することで、正しい発話や咀嚼(そしゃく)などの口腔機能を適切に行うことができます。
低位舌の状態では、舌が下方に位置しているため、正常な発話や咀嚼が困難になることがあります。また、低位舌は歯並びにも影響を与えることがあります。
低位舌が続く場合、以下のような歯並びの問題が発生することがあります:
開咬(かいこう):上下の歯が正常なかみ合わせをせず、前歯が飛び出す状態です。
上顎前突症(じょうがくぜんとっしょう):上あごが前に突き出し、下あごとのかみ合わせが正常でない状態です。
下顎後退(かがくこうたい):下あごが後ろに引っ込んでいる状態で、上下の歯が正しく咬み合っていないことがあります。
これらの問題は、低位舌が持続することで歯列の発育に影響を与えることが原因です。また、低位舌によって口腔内の筋肉や舌の発達が妨げられ、正しい歯並びが形成されにくくなる場合があります。
低位舌や歯並びの問題を改善するためは以下の方法と取ることがあります。
- 口腔の筋肉を強化するための適切なトレーニングを行い、口腔周囲筋の正しい使い方について訓練を行います。
- 上記の訓練が行った後に小帯の付着異常について切除などを行い、付着した異常を除去いたします。
ただし、除去したからおしまいにはなりません。その後の訓練を継続して行い、ただしい舌の使い方を行う事で正常な使い方に戻していきます。
切除に関しましては、5歳以上で行うことが多いです。
理由としては、協力状態および筋肉の訓練を行うため指示行動が出来る年齢での対応が必要になるためです。
訓練をせずに切除を行った場合、舌の可動域が増加するだけで問題を改善することが出来ないためです。
また、施術中の協力状態も大きな要因となります。
そのため低年齢時の切除に関しては、注意が必要となります。
具体的な治療方法やアプローチは個人の状況によって異なるため、歯科医師や矯正歯科専門医に相談することをおすすめします。
詳細な検査を行い、最適な治療計画を提案する必要があるので一度ご相談して頂けると幸いです。
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ブログ 2023/06/02
小児歯科学会に参加して
5月15日~16日にて日本小児歯科学会・総会に参加してまいりました。
長崎で開催していました。
今回は、初めて長崎に出張させて頂き学会参加となりました。
小児歯科学会のお昼のランチョンセミナーにて小児期のインビザラインのセミナーがありました。即完売となっており、小児歯科の先生方も注目されている事が良くわかりました。
やはり、安全にそして確実に歯列改善を行えるインビザラインについて勉強されたい先生方は多くいらっしゃるのだと実感いたしました。
私もその一人です。私が勤めている医療法人社団OMSは10年前からインビザラインにてマウスピース矯正をおこなっております。
私が、こちらに勤めさせて頂いている理由としては
小児期のマウスピース矯正のメリット・デメリットの両方が豊富でありしっかりと勉強できる環境である事です。
法人の理事長は、日本矯正歯科学会の臨床指導医でいらっしゃいます。
全国でも500人といません。
そのため、出来る・出来ないについてしっかりと精査した上で保護者の皆さんに矯正治療を提供できる環境となっていると考えます。
歯並びの拡大についても大きく拡大しても現在の歯並びは拡大出来ても、これから生えている歯については拡大はできません。
なんのために拡大するのかをしっかりと説明して治療出来ると考えます。
インビザラインの良い所は、数値の上でどの程度拡大して、歯並びを将来的に並べるのか、顎骨に無理のない拡大なのかを測定できる所が良い点だと考えます。
今後も、様々な先生方がインビザラインを治療する機会が増えてくると思います。
まだまだ発展途上の治療方法ですが、今後もより良い医療を提供出来るように全国の小児歯科医師も臨床に従事しておりますのでご安心ください。
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ブログ 2023/06/02
小児歯科医師はインビザラインを子供の矯正治療でも使用しています。
商品名としては、インビザラインファーストと呼ばれています
インビザラインは、従来の矯正装置(ブラケットやワイヤー)とは異なり、透明なプラスチック製のアライナーを歯に装着することで歯の位置を調整します。アライナーは、歯列の移動を進めるために定期的に交換されます。
子どもの矯正の場合、インビザラインを使用する事のメリットとしては、2点あります。
- 透明なアライナーは見た目が目立たず、他の人に気付かれにくいため、子供たちにとっては自信を持って装着できるというメリットがあります。また、アライナーは取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際には外すことができ、衛生面でのメンテナンスが比較的容易です。
- 無理のない歯並びの拡大も可能となっています。
拡大する際に数値的にどの位まで拡大するのかを保護者にお見せする事ができます。
※拡大しすぎると噛めなくなる事があります。
拡大床を使用してのトラブルに関しては、日本矯正歯科学会にて問題点を啓発しているものがありますのでリンクを貼っておきますのでご確認ください。
https://www.jpao.jp/15news/1525trendwatch/vol18
デメリットとしては以下の通りです。
小児の場合、歯の発育が完了していないため、インビザラインの使用は矯正治療の適応によって異なります。成長段階や歯の発育状況を考慮しながら、小児歯科医師が判断する必要があります。
小児の場合、ブラケットやワイヤーを使用した従来の矯正治療がより効果的な場合もあります。
小児歯科医に相談し、子供の個別の状況に応じて最適な矯正治療方法を決定することが重要です。
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ブログ 2023/05/01
子供の歯は、生後6か月頃から生えはじめます。
最初は、1~2本程度であるため、保護者の皆さまは、歯が出てきた事にお慶びになられていると思います。
お食い初めをしたり、色々なイベントがありますよね。
さて、子供の歯は全部で何本あるでしょうか?
正解は全部で20本あります。
こちらの乳歯はすべて大人の歯に生え変わります。
※生え変わりがない方も中にはいます
前歯が上下あわせて8本揃う頃になると歯並びを心配される保護者の方が増えてきます。
おおよそ1歳~1歳6か月頃です。
このころになると歯並びが悪いと気にされて矯正はいつから始めた方が良いのか?また、矯正は必要なのかを心配されると思います。
さて、ここで本題となりますが、乳幼児の歯並びの完成は3歳頃になります。
そのため、矯正に関しては、3歳頃より検討されても良いと考えます。
理由としては、骨格的に下あごが出ているのか、それとも外傷によって歯並びに異常をきたしているのかを検査する必要があるためです。
また、矯正の検査を行うためには、意思疎通がとても大切です。
歯科医師の指示行動を理解できる年齢になってから矯正の検査や相談をされても良いかもしれませんね。
それまでは、子供の歯をむし歯にしないようにかかりつけ医にてお口の環境を管理してもらえると良いと考えます。
何かお口の中で心配な事がありましたらかかりつけ医もしくは小児歯科専門医にご相談ください。
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ブログ 2023/04/25
メリットとしては下記の通りとなります
①
成長期に矯正を行うことで、歯や顎の成長に合わせて歯を移動させることができます。成長が止まってしまうと、歯を動かすことが困難になります。したがって、子供のうちに矯正を行うことで、より簡単かつ効果的に歯を移動させることができます。
②
子供のうちに矯正を行うことで、将来的な歯の健康を守ることができます。歯並びが悪いと、歯ブラシやフロスなどで歯垢を十分に取り除くことができず、虫歯や歯周病などのリスクが高くなります。また、歯並びが悪いと噛み合わせが悪くなり、歯ぎしりや顎関節症などの問題を引き起こすことがあります。
③
子供のうちに矯正を行うことで、自信を持って笑顔を見せることができます。歯並びが悪いと、見た目の問題だけでなく、口臭や口内炎などの口内トラブルを引き起こすことがあります。矯正治療を受けることで、美しい歯並びを手に入れることができ、自信を持って笑顔を見せることができます。
以上のように、子供のうちに矯正を行うことには、将来的な歯の健康や自信を持って笑顔を見せることができるというメリットがあります。さらに子供の頃より歯科医院に定期的に受診することが当たり前になっている状態であれば、その後の口腔ケアも用意となり習慣化した状態で大人になると将来的な歯周病ケアやむし歯ケアも容易になると考えます。
子供のうちから通うメリットは上記となります。
如何でしょうか。
ただし、効率よく矯正治療を行い、目標を到達するためには正確に診断や検査が必要になります。
矯正治療には費用や治療期間、ケアの手間などがありますので、歯科医師とよく相談して、適切な治療方法を選ぶことが重要です。
お子様の歯並びが心配なようであればかかりつけ医にご相談頂けましたら幸いです。
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ブログ 2023/04/25
大人の歯が黄色くなって出てきた
びっくりしていらっしゃるお父様・お母さまがいらっしゃると思います
子供の歯は白かったのに大人の歯が出てきたら黄色く見える
それは、正常である場合が多いです。
子ども歯は基本的にミルクティースと呼ばれており白く見えます。
前歯が生え変わる事はまだ、子供の歯が周囲に残っているため比較して黄色く見えることがあります。
白くて綺麗な健康的な歯になって欲しいと思われると思います。
しかし、ホワイトニング自体は、適応が安全性を考慮にいれると16歳以上となっております。
もし、それ以前に気になるようであれば一度歯科医院に受診されても良いかもしれませんね。
ごくまれに、形成不全と呼ばれる歯もございます。
こちらは、黄色に変色している事があるため、ホワイトニングでは改善しない可能性もあります。
大人の歯が出てきて黄色いのが気になるようでしたらかかりつけの歯科医院にご受診頂けると良いと思います。
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ブログ 2023/04/25
大人の歯を出す方法としては
開窓・牽引という処置が必要となります。
大人の歯の開窓は、歯肉や骨の周囲を切開して、歯の生え変わりのためのスペースを作る処置です。開窓を行うことで、
開窓は、外科的な処置が必要となり、小児期の大人の歯の位置関係や状態をしっかりと精査して対応する必要があります。
牽引は、歯科矯正治療の一部として、歯を移動させるために行われる処置です。牽引は、ワイヤーを使用して、歯を引っ張って正しい位置に移動させることができます。牽引は、永久歯が正しい位置に生えるために必要な場合に行われます。
これらの処置は、小児歯科医・矯正科医・口腔外科医が患者の状態に合わせて適切な方法を選択することで、効果的に行われます。開窓や牽引には、多少の不快感や痛みが伴うことがありますが、麻酔を使用することで痛みを最小限に抑えることができます。治療後は、適切なケアを行うことで、治療が成功する可能性が高くなります。
開窓・牽引を成功させるには、小児歯科医と矯正科医が揃っている歯科医院を調べて頂けるとより詳しく説明して頂けます。
お子様のお口の中の状況に応じて説明されます。